グローカル・モニタリングに関する国際ワークショップを開催しました

文部科学省平成28年度私立大学研究ブランディング事業に選定された研究プロジェクト「災害・環境変動監視を目的としたグローカル・モニタリング・システムの構築による安全・安心な社会への貢献」による「グローカル・モニタリングに関する国際ワークショップ」を、2月25日に東京・霞が関の東海大学校友会館で開催しました。今回の選定プロジェクトを広く社会に紹介した上で、海外の研究者を含めたディスカッションを通じて、本プロジェクトの研究内容をさらに発展させることが目的で、学内外から約60名が参加しました。

はじめに山田清志学長が本学を代表してあいさつに立ち、「本学は以前からリモートセンシングなど衛星データを活用する研究を強みとしてきましたが、私立大学研究ブランディング事業の選定を受けたことで、さらに強化していきたい」と抱負を述べました。続いて、選定プロジェクトを代表し、長幸平情報理工学部長と内田理情報理工学部教授よりプロジェクトの概要について説明がなされました。概要説明の後は、アメリカ、フィリピン、台湾、中国、ドイツの研究者より、それぞれの研究内容、衛星画像活用の現状や災害時における情報発信の方法などが紹介されました。

ワークショップ中は、活発な質疑応答も行われ、参加者にとって世界最先端の研究を知る機会となりました。終了後には情報交換会も実施し、先進技術や他分野への応用などについて意見を交換しました。

なお、研究テーマと発表者は以下のとおりです。

○Outline of Glocal Monitoring Project
長 幸平教授(情報理工学部長・情報技術センター所長代理)
内田 理教授(情報理工学部情報科学科)

○Combustion Sources Monitoring with Night Time Satellite Images
クリストファー・エルビッジ博士(物理学者、アメリカ海洋大気庁)

○Land Use Change Detection Using Satellite Data
チーファン・チェン教授(台湾・国立中央大学太空及遥測研究センター)

○Experiences in Disseminating and Communicating Disaster Geo-Information to Local Communities
エリンコ・パリンジット教授(フィリピン大学)

○Research Activities of RADI
フス・リート教授(中国科学院リモートセンシング&デジタルアース研究所)

○Sea Ice Monitoring at the University of Bremen
グンナー・スプリーン博士(ドイツ・ブレーメン大学環境物理学研究所)